コンパクトなサイズと手頃な価格で人気を集める「アイフォンSE(第2世代)」。性能面ではアイフォン11と同等のチップを搭載し、日常使いには十分なスペックを持っています。しかし、長く使用していると「スピーカーの音が割れる」「通話相手の声がこもる」といったトラブルに悩まされるケースも少なくありません。この記事では、アイフォンSE(第2世代)のスピーカー音割れの主な原因と、修理・対処方法について解説します。
■ スピーカー音割れの主な原因
① スピーカーグリルの汚れやホコリ詰まり
最も多い原因が「スピーカー部分の汚れ」です。アイフォンSE(第2世代)は下部のスピーカーグリルが細かく、ポケットやバッグの中でホコリや皮脂が溜まりやすい構造です。汚れが音の振動を妨げ、結果的に「ビリビリ」「ガサガサ」といった音割れを引き起こします。
② 水分や湿気による内部ダメージ
突然音が割れるようになった場合、水没や湿気による影響も疑われます。たとえ水に直接落としていなくても、浴室や雨の中での使用により内部に湿気が入り込み、スピーカーの振動板が劣化することがあります。
③ 音量の上げすぎや長時間使用による劣化
スピーカーの出力を最大にして長時間音楽を流したり、動画を視聴したりすると、スピーカーのコイル部分が過熱・摩耗し、音の歪みや割れが起こることもあります。
④ システムやアプリの不具合
iOSアップデート後に音割れが発生するケースも見られます。特定のアプリとの相性や、ソフトウェアの不具合によってスピーカー出力が正常に制御されない場合もあります。
■ 自分でできる対処法
1. スピーカー部分の掃除
柔らかい歯ブラシやエアダスターを使って、スピーカーグリルに詰まったホコリをやさしく除去します。爪楊枝など硬いものを使うとメッシュが破れる恐れがあるため注意しましょう。
2. 再起動やソフトウェア更新
一時的な不具合の場合は、再起動やiOSのアップデートで改善することがあります。また、「設定」→「サウンドと触覚」から音量バランスを調整するのも有効です。
3. Bluetooth機器やケースの影響を確認
Bluetoothスピーカーやイヤホンとの接続不良、またはケースの厚みによって音がこもる場合もあります。一度すべてのアクセサリを外して確認してみましょう。
■ 修理や交換が必要なケース
上記の対処を試しても改善しない場合、スピーカーユニット自体の故障が考えられます。内部の振動板やケーブルが断線している場合は、パーツ交換が必要になります。また、水没歴があると、基板までダメージが広がっていることもあります。
修理店では、スピーカーのみの交換が可能な場合も多く、費用は5,000円〜10,000円前後が目安です。ただし、症状によっては基板修理が必要になり、費用が上がるケースもあります。
■ 長持ちさせるためのポイント
・スピーカー部分をこまめに掃除する
・湿気の多い場所での使用を避ける
・音量を常に最大にしない
・防水ケースやガラスコーティングで外部要因から保護する
特に、スマホコーティングによる防湿・防汚効果はスピーカー部分のトラブル予防にも役立ちます。ホコリや皮脂が付きにくくなるため、音質の劣化を防ぎ、長期間クリアな音を維持できます。
■ まとめ
アイフォンSE(第2世代)のスピーカー音割れは、日常の使い方や環境が大きく関係しています。まずは掃除や設定の見直しから試し、それでも改善しない場合は専門店での点検・修理をおすすめします。
スピーカーは小さなパーツですが、快適なスマホライフに欠かせない重要な部分。早めのケアと正しい対処で、アイフォンSEの音質を取り戻しましょう。
